かにblog

生理が重いADHD20代の生活

「低容量ピルはじめました」

はじめに.この記事の概要と目的

この記事では私が初めて低容量ピルを使うまでの経緯と服用所感などを備忘録を兼ねて記すものだ。あくまで私個人の体験ではあるが生理に悩みがある人の参考になったら幸いである。

1.もともと生理が激重だった

私は現在20代前半である。私は初潮から今までずっと生理で下記の通りに悩んできた。17歳の頃に生理に悩んで一度だけ婦人科を受診したが、年齢の関係でどんな薬も処方できないと言われ結局どうにもならなかった。20歳になってから再び婦人科を受診した。そして低容量ピルとは異なるホルモン薬を処方され服用していた。

  • 生理痛(腰と下腹部の激痛。重い石を細い紐でぶら下げているような重さと締め付け感)
  • 生理不順(周期が不安定でアプリやカレンダーで生理日を予測できない。生理なのか不正出血なのかも分からない。PMSらしき症状・体調の変化で生理を占ってた。今思うと原始的だ)
  • 経血量が多い(特に生理1~3日目は多い日夜用ナプキンを2~3時間で替えなければ血が漏れて服を汚していた。就寝時は30cm以上の夜用ナプキンを着け、シーツのお尻が当たる部分に厚手のバスタオルを敷いて出来るだけ寝返りも打たず朝まで動かないようにしていた)
  • 不正出血(やっと生理がきたかと思ったら、どうも違う。やっと生理が終わったと思ったら、また出血...下着に微かに付着した血が嫌だった。真っ赤な鮮血ならまだしも赤茶色の乾いた血って洗っても何か残る)
  • 気分が落ち込む(生理痛で体が辛いし、経血量の多さや不安定な周期、不正出血...自分の体なのに自分の言うことをきかない体にストレスを感じていた。股から出血しているというショッキングな事実に出血の度にもうやだ!!となっていた)

 

もう生理を止めたい!!!来なくていい!!私は生理のアンチ!!何が生理だ神秘的(?)な発音してんじゃねーこっちからしたら下痢とかわらん!!お前は今日から子宮下痢と名乗れ!!クソ!!!

となって、かかりつけの婦人科を予約した。

 

2.ピルを処方される

かかりつけの婦人科に予約、受診した。医師に、「もう生理止めたい!」と言った。

1で書いたことを医師に伝えた。すると、医師から、今まで服用してきたホルモン薬を低容量ピルに変更することを提案された。私はすぐに「ピルにします!」となった。それから低容量ピルの種類や飲み方を説明された。

3.懸念事項と対処法

低容量ピル使用に際して、私には以下の懸念事項があった。対処法といっしょに書いておく。

  • 血栓症と肥満→運動、着圧ソックス、水分補給

低容量ピルの服用には血栓症のリスクがある。私は幸いにも血縁者に血栓症や心臓病にかかった人はいないが、私自身が肥満である。そのため医師からはウォーキングなど軽めの運動を毎日すること、飛行機など長距離移動時の着圧ソックス使用、こまめな水分補給を指導された。実際に服用を始めてからは血栓症が怖くて運動をするようになった。水分補給も意識するようになった。結果的に健康意識が高まった。

  • 飲み忘れ→リマインダーアプリ活用

処方されるまで知らなかったが、低容量ピルは毎日決まった時間に服用するものだそうだ。私は忘れず何かすることが苦手だ。そこでiPhoneのリマインダーに「ピル」という名前で毎日同じ時間に通知されるように設定した。重要度をいちばん高くした。今のところは飲み忘れは一度だけだ。一日分の飲み忘れなら翌日に飲んでよいので、大丈夫だった。ラッキー。

 

コンサータとの飲み合わせについては婦人科医、心療内科医どちらにも確認した。

私は飲酒、喫煙は全くしないので、それらを控えなければならないというストレスは無い。

4.飲みながら起きたこと(副作用)

実際に服用を開始してから、体に起きたことについては以下のような感じ。全てが副作用ではないかもしれないが、自覚した体調の変化として記しておく。

  • 不正出血

低容量ピル開始時のよくある副作用だそうだ。処方時に医師から説明されていた。普段の不正出血か生理か判断できない不安になる出血と違って、原因が分かる出血だったのでストレスはあまり感じずに淡々と対応できた。

  • むくみ,痺れ

私はもともとむくみやすいので、副作用なのか普段通りむくんだのか、副作用でさらにむくんだのか分からない。対処法としては、暇な時や寝る前の太もも&ふくらはぎマッサージやストレッチ、たくさん歩いたり立ち続けた日は着圧ソックスを履いて寝る、といったことをした。

痺れについても普段からよくある。椅子の上であぐらをかいたり姿勢が悪いのでよく痺れる。対処法としてはむくみと同様にマッサージやストレッチを行った。普段から運動していればよかった、と思った。結果的にむくみ、痺れのおかげで(?)普段から血行をよくしようと思うようになってボンクラなりにスクワットなど筋トレをするようになった。

5.実際の低容量ピルでの生理

低容量ピル服用してから初めての生理、結論から言うと「生理来なくね?」だった。処方された分を全て飲んでから数日後に出血があった。低容量ピルが効いていれば、この出血が生理である。めちゃくちゃ量が少ない。どれくらいの量かというと、風呂で体を洗った時に陰部を軽く手で洗う時にちょっと赤い物が手に付く、トイレで用を足しても尿には混じらずペーパーで拭った時にちょこっと赤い物が付く、という程度である。下着がほとんど汚れないので、「パンツに血!最悪!洗うのだる!」から解放された。

6.再び婦人科へ

処方された低容量ピルを全て服用し、生理も終わってから再度婦人科を受診した。自分の体調の変化を詳しく医師に報告したところ、どうやら低容量ピルは私にとてもよく効いたらしい。私は生理の経血量があまりに少なくて、今まで大量に排出していた血はどこにいったのかと不安だったので、それを尋ねたところ、今まで私のホルモンの状況から子宮内膜を大量に作っており、それが生理の時に排出されていたため大出血だったそうだ。低容量ピルでホルモンをコントロールしたため作られる子宮内膜が今までより少なかったらしい。だから急激に出血量が減ったからといってその血が別の臓器にいったり体の中に溜まって悪さをするといった心配は無用とのこと。今までどんだけ分厚く子宮内膜作ってたんだ私の体は。私の子宮内膜に乾杯。

7.これからの生理ライフ

初めて低容量ピルを使い生理を含め色々と体調の変化を経験してわかったことがある。

低容量ピルはライフラインだ。特に私のようなストレスフルな生理ライフを送っている人間にとっては生活必需品だと思う。生理が軽くなって使用する生理用品が減り、意外と高い生理用品代も浮いた。私は妊娠を望まないうちは服用を続けたほうがよいと薬剤師から勧められた。実際私もそうしたい。しかし今、covid-19のため通院がしにくい。私は遠方の病院に県境を跨いで通院しているため物理的にも世の中の空気やら自治体ごとの緊急事態宣言などから行きにくい。そこでオンライン診療を検討したが、処方されるピルの種類や価格など色々なことを考えたうえで断念した。私にはピルのオンライン診療はハードルが高い。だから、緊急のピルも低容量ピルもはやくドラッグストアで買えるようになればいいのに。

 

余談

ピルを飲むと肌荒れやニキビが治ると聞く。私も期待していたが特に肌の変化はなかった。私は初潮と同時期に初めてニキビができたが、それからずっとニキビがある。ニキビが全くない自分の顔など忘れてしまったくらいニキビとは長い付き合いだ。肌荒れが治らなかったことについては気にしていない。生理のほうが重要事項だったから。

それから、私はたまにヒゲが生える。アゴに生える。産毛に混じってたまにまつ毛くらい強い毛が1本か2本生える。ヒゲも特に変化なし。たまに生える。

つまり、ピルは私には生理以外には特に効果はなかった。ニキビとヒゲは生活習慣を見直すほうがよいのかも。